トマト 農薬・缶・加工用トマト

トマト農薬

実は、トマトは最も農薬を使用する野菜のひとつだそうです。
調べてみました。
各自治体が、慣行農法(各地域において、農薬、肥料の投入量や散布回数等において相当数の生産者が実施している一般的な農法のこと)の内容を発表しています。

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6771/
https://www.pref.chiba.lg.jp/annou/kankou.html

これを見ると、確かにトマトは農薬の回数が多いことがわかります。
出荷するまでに30~50回程度農薬を使用することもあるようです。

トマト缶の不安

トマトは酸味の強い野菜です。
できるだけ、缶入りのトマトは避けた方が良いという話を聞きます。
缶の内側に使用されている素材が溶け出す可能性があるためです。
その理由が書かれています。
厚生労働省のページです。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html

トマト缶の黒い真実

トマト缶って、どうしてあんなに安いのだろうと不思議に思います。
輸入食材の店でイタリア産のトマト缶を売っています。
100円台です。

先日、ある本を買って読みました。
「トマト缶の黒い真実」(ジャン=バティスト・マレ・著 太田出版)
フランスで話題沸騰のノンフィクションです。

この本の帯には、「それでもまだトマト缶を買いますか?」というメッセージが。
かいつまんで内容をピックアップすると、

中国でつくられた加工用のトマト。
加工に適した人工的に生み出された加工トマト。
長距離輸送に耐えられるように皮は分厚く、細長く、生でかじると固い。
農学者は、加工用トマトのことを「戦闘用トマト」と呼んでいる。
生食用のトマトとは、別の果実と考えるべき。

加工用トマトを使って中国でつくられた濃縮トマトペーストのドラム缶は、その安さから世界中に輸出されている。
イタリアにも・・・。その濃縮トマトは、水で希釈されてわずかな塩を加えられただけで「イタリア産」の商品に生まれ変わる。

濃縮トマトの輸出量、世界ダントツ1位は 中国。2位がイタリア。
しかし・・・それはイタリアでつくられたトマトなの?

濃縮トマトは、無菌パックの発明で、長距離輸送が可能になった。
だから、世界の大手食品メーカーは、わざわざ自社でつくらなくてもよくなり、安価な濃縮トマトを仕入れるようになった。

スーパーで激安価格で売られているトマトペースト缶には、中国産、スペイン産、カリフォルニア産など、さまざまな産地の製品が混ぜられていることが多い
・・・安くするために。
・・・原材料の仕入先のファイルをめくると、多くのページで中国の文字が並んでいた。

もし濃縮トマトの缶詰にトマトは31%しか入っておらず、残りの69%が添加物だとしたら・・・。

通称「ブラックインク」と呼ばれる、古くなって酸化が進み、腐ってしまった濃縮トマトを使った商品の実態

などなど、ほんの一部をご紹介しました。
ちょっと書くのに問題がある部分が多く、無難な箇所ばかりです。

この本を読むと、トマト缶と言うのは、もはや食べ物と言うよりは、いろいろなカタチに変化していく工業製品のひとつと思えてしまいます。
トマトの味をしているだけで、中身がどのようなものか正確に把握できない。味だって、つくられた味である可能性も・・・。
価格の安さと言うのは、世の中を適切ではない方向に進めてしまうことがあるということを改めて考えさせられました。

「トマト缶の黒い真実」を読んだ私は、もう海外のトマト缶を買わないでしょうね。
目の届く商品を選びたいと思いました。

「トマト缶の黒い真実」に関して太田出版の提供している情報

http://www.ohtabooks.com/sp/tomato/
http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2018/03/11085924.html
http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2018/03/03113825.html
http://www.ohtabooks.com/publish/2018/03/01000010.html
http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2018/03/08094328.html

 

 

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